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マニアな管理人のマニアな独り言 - 過去ログ 2004年 10 月
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283: その名はシリウス (2004.10.29)

前々から 「トリコーダーのように地中に埋まっている人がいたら、その生命反応を探知するような機械が出来ないものだろうか?」 などと夢想していて、でも 「他の SF でもよくあるみたいに、人間の生命反応を遠隔地から探知するというのは、今の技術ではちょっとムリなんだろうな」 とも思っていたけども、実はもうすでにそのような機械は存在していて、今回の新潟を襲った地震で生き埋めになった母子を救出するのに活躍した、と聞いたから驚き至極の所存。

“シリウス” と呼ばれているそのシステムは、地中に向けて電磁波を発射すると埋まっている人の心臓や肺に当たって反射されて、それを受信してコンピュータで処理するとその人の心臓の鼓動の周波数と呼吸の周波数のピークが画面に表示されるそうで、対象が生きているかどうかはもちろんのこと、「動物か人間か」 と 「大人か子供か」、さらに 「衰弱具合」 までもが分かるという。

ま、簡単に言うと電波探知機だけども、ただの電波探知機ではない。 そのシリウスシステムの輸入販売元のページにあるカタログによると、電波を送受信する箱状の装置とノート PC 状の小型コンピュータのセットで運用するモノで、また、コンピュータの解析画面を見て判断するのにも少々訓練がいるそうで、トリコーダーのように手軽なモノとまではいかないけれども、それでも土砂や泥や木や雪やコンクリート等を貫通した先の人間の生命反応を探知できるなんて、ハイテクはついにここまで来たか! という感じでいっぱいだ。 アーサー・C・クラークの有名な言葉に 「十分に発達した科学は魔法と区別がつかない」 というのがあるけれど、自分にとってはもうこれだけで十分魔法のように感じられる。

興味を持ったので、いつものごとく広く浅く調べてみた。 この装置は西ドイツ科学技術省の補助で、ドイツの特殊装備品会社であるセレクトロニク社(現在は Lionwings という社名になっているみたいで、セーフティー・防犯・救助・センサー・通信関係の装置や装備を全世界に販売している会社のよう) が開発したシステムで、もともとは 「人体に直接触れずに心臓や肺の動きを 24 時間監視するための医療器具」 だったそうだ。

と、ここで、これを聞いたトレッキーならアレをも思い浮かぶハズ。 医療室にある 「バイオベッド」 が。

そう! 現在のように患者の心肺図を見るための機械と人体とを線で繋いだりせず、23, 24 世紀の医療用ベッドは患者が横たわっただけで背後のモニターに心拍数や心電図、その他バイタルサインを映し出すけども、まさにアレ。 これも実現しちゃってた。

それはさておき。 実際にこのシリウスで捉えた波形を映したモノがこちら。 基本的に画面に映るのは味も素っ気もないただの波形なので、訓練されていない素人目にはこれを今見て色々な情報を読み取るのはちょっと難しいように思うけども、生存者を捉えていることは確かなよう。

ここは小型軽量化と外国人が作った無骨で淡白なモノを、なんとなくい〜感じに改良するのがお家芸である我が日本が、このシステムを片手で携帯・操作出来るにまで小さく簡略化し、尚且つ性能アップを図り、生命反応の位置を画面上に 3 次元的にマッピングされるようにして、スタートレックに登場するトリコーダーのように探査したい方向に向ければ、誰でも簡単に見通し範囲外の生命反応をリアルタイムに走査・探知出来る装置へと改良することを望む。

#1 ひと月振りにこんにちは。

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