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パーソナル・ネットワーク・プレイヤーという名のPADDみたいなモノ。

パーソナル・ネットワーク・プレイヤー

※このページの情報は2002年作成時のものです。したがいまして、記載内容が古くなっている可能性があります。

インフォキャリー本体私は雑誌で紹介された時、一目でこれいいじゃん!と思いました。 これは何かというと、ソニー「バイオギアシリーズ」の1つインフォキャリーです。 具体的には何をする物かと言うと、手のひらサイズのメール、画像、Webページ、テキストビューワです。

インフォキャリー使用形態ところが、これ実はソニーのUSB搭載のパソコン、バイオ専用となっているじゃあーりませんか!! でも、どうもそれには納得できないので、ネットで色々情報を集めると、バイオ以外でも全然問題無く動作しているという事が判明。

そこで、思い切って買おうと店に行くと、どの店も在庫が無い状態で3店回ってようやく手に入れました。 帰ってから早速使うと、自作のDos/V機で何の問題も無く動作したので一安心です。

ここで言っておくと、このインフォキャリーは最初からテキストファイルとモノクロ2階調の画像ファイルの2つを“見る専用”のツールとして開発されたという事。このインフォキャリー上では一切のデータの入力は出来ません。 どうもそれを勘違いされている方がおられるようで、データの入力が出来ないので使えないと判断されている意見をWebサイト上で時々見かけることがあります。 データを入力したければPalmなどのPDAを使えば良い事で、これはあくまでもビューワだという基本的な事を理解していないと思います。

実際の使い道として、まず1つ目はお気に入りのWebサイトをダウンロードして携帯できるという事。 私の場合は「StarTrek 科学技術解説」というWebページを丸ごとダウンロードしてインフォキャリーに転送し、いつでもスタートレックの世界の科学技術を勉強できるようにしています。

2つ目はPC上で受信したメールをインフォキャリーに転送して、購読しているメールマガジンをじっくり読む。 寝っ転がってメールを読めるというのは、PCで椅子に座って読むのと違って大変楽です。

3つ目はweb上で公開されている小説等を読む為の電子ブックプレイヤーとして。今の所、私の主な使用目的はこれです。 私はSF小説が大好きなので、web上の物を軒並みダウンロードしてインフォキャリーで読んでいます。もうウハウハです。

その他、地図の画像を入れたり、スケジュールやアドレス帳代わりにも使えます。

インフォキャリー上部インフォキャリー左側面

左側面にソニーでおなじみの「ジョグダイヤル」とスライド式のパワースイッチ、右側面にはPC接続用のUSBインターフェイス、上部には項目を戻る為の“Back”とパソコンと同じようにメニューを表示させる為の“Menu”と液晶のバックライト点灯の為の“Light”3つのボタンだけとシンプル。 しかし、実際は全ての操作は「ジョグダイアル」1つだけで用足ります。ダイアルをグルグル回してスクロールし、ダイアルをグッと押すと選択です。

写真を見ていただくと解ると思いますが、非常に小型でまさしく手のひらサイズとなっていますが、小型といっても240X320ドットの白黒STN液晶の文字は大変見やすくて、電子ブックを長々と読んでいても目が疲れる事はありません。 なにより驚くのは、単四電池1本でなんと20時間も使えるという事! 私はアルカリ乾電池じゃなく、充電式のニッケル水素電池を使っているので、これだと何度も充電して使えるので経済的です。

実際、これで1日1時間ほど小説を読んでいますが、3週間位は電池が持ちます。 それと、記憶容量が2MBというのに不満があるかもしれませんが、実際テキストファイルだけで2MBを埋めようとしたら、相当な文章量になるので別に不満は無いです。

インフォキャリー右側面 USBコネクター部 &裏面インフォキャリー起動画面

起動時の画面を変更できるので、連邦のPADDみたいな画像を作ってみました。

ただ、ここまでたいそう誉めてきましたが、不満が全く無いわけではありません。 それは、付属のPCとインフォキャリーとの転送ソフトの出来があまり良くないと言う事。 ハードウェアは一生懸命作ったのに、ソフトウェアの方が少々おざなりになっている感じは否めません。

でも、これはソフトウェアがバージョンアップすれば解決される問題なので今の所はガマンしていますし、こちらではインフォキャリーのプログラマーズガイドがあるので、腕に自信がある方は自分で使い勝手が良いようなソフトを開発する事も可能です。 ※ すでに公開は停止しているようです。

最後に、このインフォキャリーは絶対にお勧めです!裏にラベルを貼り、艦隊のPADDのようにもなるし(笑)

値段も 19,800 円程度と安いので、高機能で高いPDAと違い気軽に購入できますね。 テキストを見る為だけに作られたこのインフォキャリーは、他は真似できないソニーという会社のオリジナリティーあふれるツールだと思います。

VNW-10/Aの主な仕様

表示デバイス

白黒STN液晶(240X320ドット)バックライト付き

記憶容量

2MB

電池持続時間

約20時間(連続使用時)

電源

単4形アルカリ電池 1本

本体外形寸法

幅74.4X高さ94.3X厚さ8.5mm(最薄部)

質量

約100g(単4形アルカリ電池 1本含む)

付属品

ソフトウェアCD-ROM、USB接続ケーブル(1.5m)、単4形アルカリ電池、ハンドストラップ、キャリングケース

必要なシステムは、MMX テクノロジーPentium133MHz以上搭載のWindows98/Windows98 Second Edition/Windows2000 Professionalをプリインストールした「バイオ」シリーズ・・・となっていますが、私の自作Dos/V機で問題無く動作しています。

ただし、私は全てのバイオ以外のコンピュータでの動作保証は致しませんし、バイオシリーズのコンピュータを持っていないとユーザー登録も受け付けられません。

しかし、ここで朗報です! 最近ソニーは「バイオ」以外でも正式に動作するとした新モデルを発売しました!! こちらからもオンラインで購入でき、ユーザー登録も出来るので1度ご覧下さい。 ※オンラインでの販売は終了しました。 中古では流通しているようです。